【大阪市東住吉区】田辺まち歩きMAPを見ながら散策してみよう!~近鉄南大阪線北田辺駅周辺~
地下鉄谷町線田辺駅前にある田辺駅前クリニック脇に田辺のまちあるきMAPという金属板を見つけました。
こちらは大阪市の『HOPEゾーン事業』というものの一環で設置されたものだそう。今回こちらのまちあるきMAPに沿って田辺の町をまわってみました。
まずは近鉄南大阪線北田辺駅へ行ってみました。
北田辺駅には開高健(かいこう けん)文学碑があります。
開高健は芥川賞や日本文学大賞などを受賞した小説家で、代表作にベトナム戦争を題材にした「輝ける闇」などがあるそうです。文学碑に刻まれている「破れた繭」は開高健の自伝だそうで、幼少期に住んでいた田辺について書かれている部分が記されています。
北田辺駅から少し南へ行った松虫通には大楠があります。こちらの大楠は阿倍野区昭和町から平野区西脇までを通る市道を作る際に移転(撤去)する計画になっていたものを、地元の有志の方たちが保存を求め存続が決まったそうです。
地域の人たちからとても愛され守られている木なのですね。
大楠から1本北に入った道に庚申街道と呼ばれる街道があります。
庚申街道は四天王寺南大門から100メートルほど南下した四天王寺庚申堂を過ぎ、文の里から桃ヶ池を通って北田辺を横断、駒川から今川の川沿いを南下して針中野、湯里、住道矢田を過ぎ大和川から川沿いに東へ行き古市街道と出会う明治橋へいたる街道です。
かつては農作物や肥料の運搬にも利用されていたというこの街道は、現在は閑静な住宅街の中の道路として行き交う人たちを見守っています。
庚申街道にある「友愛センター北田辺」の脇に俳優記念碑があります。碑には名前のようなものがたくさん彫られていました
東住吉100物語の中で俳優記念碑について『明治の中頃に文楽の役者が住んでおり、その人の指導でこの地に浄瑠璃が盛んとなり、これに芝居も加えて「山坂連中」と名乗り、近郷切っての人気一座だったと伝えられています。この「山坂連中」のメンバ-により、記念としてこの石碑が建立されたものです。 』とありました。
人気一座の浄瑠璃や芝居を地域の方々が楽しんでいた様子を想像すると、なんだかこちらまで楽しくなってきそうですね。
スタート地点の近鉄南大阪線北田辺駅はこちら↓